シリア和平会議、イランは一転して欠席へ
(CNN) シリアの内戦を巡り22日からスイスで開催される和平会議「ジュネーブ2」に招かれていたイランが、前提条件の受け入れを拒否し、欠席する見通しとなった。国連とイランの当局者が20日、明らかにした。
和平会議では22日にモントルーで関係諸国による会合、24日からはジュネーブでアサド・シリア政権と反体制派との直接交渉が予定されている。シリア内戦の終結に向け、移行政権の樹立や自由選挙の実施を求めた2012年6月の「ジュネーブ合意」の履行に道筋をつけることが目標とされる。
イランのカザイ国連大使は20日午後、会議への参加を巡って「いかなる前提条件も受け入れない」とする声明を発表。「ジュネーブ合意の受諾が条件となるなら、イランは参加しない」と明言した。同国のザリフ外相も同日、国営テレビで同様に宣言した。
国連の潘基文(パンギムン)事務総長は19日の時点で、同国がジュネーブ合意の受け入れを確約したとの認識を示し、会議にイランを招いたと発表。これに対してシリア反体制派が反発していた。