北京を上回る世界最悪の大気汚染都市は・・・
(CNN) インドの首都ニューデリーが中国の北京を抑えて世界最悪の大気汚染都市になったとする調査結果を、インドの研究機関、科学環境センター(CSE)がこのほどまとめた。
それによると、11月から1月にかけてのニューデリーは、大気汚染の原因となる微小粒子状物質PM2・5の濃度が1立方メートル当たり平均575マイクログラムに達し、安全とされるレベルの60倍に上った。
一方、北京のPM2・5濃度はピーク時で400マイクログラムだった。
両都市と比較して、ロンドンなどの都市の平均は20マイクログラムで、安全とされるレベルにとどまっている。
CSEによると、北京は大気汚染の改善のため、「継続的、積極的な対策」を講じてきた。年間の自動車販売台数の総量規制や、ナンバープレートが偶数か奇数で通行を禁止する措置、大気汚染が改善されなかった自治体に対する罰則などが導入されているという。
これに対してニューデリーの対策は切迫感や実行力にかけると指摘している。
ちなみにビジネス情報サイトの「クオーツ」が2013年にまとめた大気汚染都市の世界ランキングには、ニューデリーも北京も入っていなかった。イランの産油地アフワズを筆頭に、ウランバートル(モンゴル)、ルディヤナ(インド)、ペシャワル(パキスタン)、ハボローネ(ボツワナ)などがワースト10のランキング入りしている。