モスクワの学校に生徒が立てこもり、2人を射殺後に投降
モスクワ(CNN) ロシア当局によると、モスクワ北部の学校で3日、銃を持った男子生徒が約20人の生徒らを人質に立てこもった。教師と警官各1人が撃たれて死亡した。
捜査当局の調べによると、男子生徒は同日正午ごろ、ライフル銃2丁を持って自分の通う学校を襲撃。警備員の制止を振り切って侵入し、生物学教室にいた教師1人と生徒たちを人質に取った。教室へ向かう途中で別の教師1人を射殺した。
駆けつけた警官らも男子生徒の銃撃を受け、1人が死亡、1人が負傷した。発砲は計11回に及んだとされる。
男子生徒が持っていた銃はいずれも父親の名前で登録されていた。父親は本人との電話で人質を解放するよう呼び掛け、さらに学校へ出向いて説得を続けた。生徒は最終的にこれに応じて投降し、当局に拘束された。
国営RIAノーボスチ通信によると、犯行の動機は不明。男子生徒は優等生だったとの情報もある。国営テレビのニュース専門局、ロシア24は、男子生徒が地理の教師に恨みを持っていたと伝えた。死亡した教師や人質になった教師とは別人だという。
ロシアは7日に冬季五輪の開幕を控え、開催地ソチを中心に厳戒態勢を敷いている。