中台が閣僚級会談、49年の分断後初 連絡体制の確立で合意
(CNN) 中国と台湾の閣僚が11日、1949年の分断後初めて公式に会談した。中国の国営新華社通信は、双方が定期的に連絡を取り合う体制を確立していくことで合意したと伝えた。
台湾の王郁琦(ワンユイチー)・行政院大陸委員会(大陸委)主任委員が南京を訪れ、中国国務院台湾事務弁公室の張志軍(チャンチーチュン)主任と会談した。
中台間の接触はこれまで、民間機関や政党同士による非公式の対話に限られていた。新華社によると、王氏は「こうして会談に臨む日が来るとは想像もしていなかった」と述べた。張氏は「中台関係をこれ以上こじらせたり、後退させたりしてはならない」と語ったという。
台湾の中央通信(CNA)によると、対中融和路線を取ってきた馬英九(マーインチウ)総統は、この日の会談を「非常に大きな意味がある」と評価した。会談は14日まで続くとみられる。
台湾からは80人以上の記者団が同行しているが、香港紙アップルデーリーと米ラジオ・フリー・アジアの記者には中国からのビザが発給されなかった。米人権団体フリーダム・ハウスは、報道の自由に対する侵害だと非難している。