ウクライナ、停戦合意後も衝突 死者100人超の情報も
CNNの取材では、この医師の証言や、政府軍による狙撃の事実関係について確認できていない。
同国内務省は20日、治安部隊が火器を使用していることを認めたうえで、非武装の警察官を守るためだけに使っていると説明した。
ウクライナの議会は同日夜、治安部隊に対して銃の使用中止を求める決議を採択し、先に発表された「テロ対策」作戦を非難した。ただ、この決議にどの程度の効力があるのかはまだ分からない。
一方、内務省は同日、警察官約70人が反政権派の人質にされたと述べ、警察官を解放するために武力行使の権限を保持すると表明した。
ただ、同国のテレビには警察官を名乗る人物が多数登場し、自分たちの意思で反政権派に加わったと語った。これが人質になったとされる警察官なのかどうかは不明。
キエフ市には平常に戻ろうとする動きもある。キエフ市長は与党からの離党を表明し、デモ隊に使われるのを防ぐ目的で政府が運行を停止させていた公共交通機関を再開した。
衝突はキエフにとどまらず、ポーランドとの国境に近いリビウなどの地方都市にも広がっている。