東京都内図書館で「アンネの日記」が破られる被害相次ぐ

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東京(CNN) 東京都内の公立図書館に所蔵されているアンネ・フランクの日記やホロコーストに関する書籍のページが破られる被害が相次いでいる。

杉並区と中野区の当局者によると、これまでに少なくとも167冊の本のページが破られ、その大半は「アンネの日記」だという。

しかし、被害はこの2区にとどまらない。共同通信によると、1月から都内の31の図書館で、少なくとも265冊の「アンネの日記」関連の本が破られているのが見つかったという。

「アンネの日記」は、ユダヤ系ドイツ人の少女アンネ・フランクが、第2次世界大戦中にオランダのアムステルダムでナチスから隠れて暮らしていた時の様子を日記のように描いた文学作品で、これまでに全世界で数百万人に読まれている。

米国ロサンゼルスを拠点とするユダヤ人の人権団体サイモン・ウィーゼンタール・センター(SWC)で副センター長を務めるラビ、アブラハム・クーパー氏は、被害に対する衝撃を口にした。

クーパー氏は声明の中で、「これは、第2次世界大戦中のホロコーストで、ナチスに殺害されたユダヤ人の子ども150万人の中で最も有名なアンネ・フランクの記憶を汚すものだ。被害発生が広範囲に及んでいることから、組織的に行われた可能性が極めて高い」と述べた。

SWCは日本の捜査当局に対し、犯罪者の特定・対処に向けた一層の努力を求めており、日本政府も徹底的な捜査を行うとしている。

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