イラク中部の検問所で自爆テロ、死傷者150人以上
(CNN) イラク警察によると、同国中部ヒッラにある警察の検問所で9日、車を使った自爆テロがあり、少なくとも34人が死亡、121人が負傷した。
ヒッラは首都イラクから南へ約100キロ離れた街で、イスラム教シーア派の住民が多い。警察当局者らがCNNに語ったところによると、現場は市の入り口に設置された施設。イラク国営テレビは、死者の中に同局のジャーナリスト2人が含まれていると伝えた。
イラクでは2003年にスンニ派のフセイン政権が崩壊し、シーア派政権が誕生したが、1年ほど前から政治、宗派対立が再燃。国連によると昨年の死者は8000人近くと、08年以降で最悪の数字を記録した。先月だけで700人以上が死亡し、1400人近い負傷者が出ている。
またシリア国境に近い西部アンバル州では、国際テロ組織アルカイダ系の武装組織「イラク・シリア・イスラム国」(ISIS)の活動が激化している。