大統領選間近のアフガン首都で選管本部襲撃、襲撃犯5人死亡
カブール(CNN) 来月5日に大統領選を予定するアフガニスタンの首都カブールで29日、独立選挙管理委員会の本部が反政府武装勢力タリバーンの襲撃を受け、治安部隊との交戦が約5時間続いた。内務省当局者によると、襲撃犯5人がいずれも殺害された。
2人の負傷者が出た。同委筋によると、ロケット弾が本部敷地内にある倉庫2棟に命中し、炎上したという。この襲撃の影響で、カブールの空港が数時間にわたって閉鎖された。
タリバーンが攻撃を認める声明を出した。
内務省幹部によると、5人は全身を覆い隠すイスラム教徒の女性の服装ブルカを着て同委敷地に近い建物に侵入。小火器やロケット弾で武装していたという。
同委職員はCNNの取材に、敷地外で最初に爆発が2度発生したと証言。この後、戦闘員が敷地外で陣を張り、治安部隊と交戦したという。
タリバーンは、カルザイ大統領の後任を決める選挙の妨害を宣言。これまでもテロ攻撃などを再三起こしている。今月25日には戦闘員がカブールの選管事務所を襲い、治安部隊と5時間交戦。警官2人、選管職員2人を含む計5人の犠牲者が出た。