性別は自分で決定、「第3の性」認める インド最高裁
ニューデリー(CNN) インド最高裁判所は15日、トランスセクシュアルやトランスジェンダーの人には自分の性別を自分で決める権利があると認定し、男女以外に「第3の性」を認める判決を言い渡した。
裁判は、男性か女性かという分類に当てはまらない「ヒジュラ」(第3の性)と呼ばれる人たちが原告となって、2012年に最高裁に提訴した。
15日の判決では、「性の識別は個人の尊厳の一部であり、『個人の自律』『自己決定』の中核をなす」と指摘。ヒジュラについて、男性か女性かという分類に加え、憲法と法律に基づく第3の性として認定しなければならないと判断した。
さらに、女性の身体的特徴を持った人が自分を男性と識別することや、男性の特徴を持った人が女性と識別することも認め、性転換手術を受けなくても自分の性別は自分で決められるとした。
併せて連邦政府や州政府が性別の扱いについて守るべき手順を定めたガイドラインも公表した。
原告側弁護士は、「誰もが差別なく法律に基づいて自分の性別を認められる基本的権利があると最高裁が判断した」「身体検査を受けたり手術を受けたりしなくても、性別は自分で決定できるということだ」と歓迎している。