アルカイダ、イエメンで大規模集会か 映像を公開
ワシントン(CNN) 国際テロ組織アルカイダが近年まれな規模の集会を開いたとみられるビデオが公開され、米当局が内容の分析を急いでいる。
ビデオは最近、イスラム過激派系のウェブサイトに掲載された。米当局者らは「本物」との見方を示すが、内容についてのコメントは出していない。
集会は最近イエメンで開かれたとみられる。アルカイダのナンバー2とされる「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」のナーセル・ウハイシ指導者が100人余りの戦闘員を前に、米国への攻撃を呼び掛けている。一部の戦闘員の顔がぼかしてあることなどから、新たな攻撃計画が進んでいる可能性も指摘される。
ウハイシ指導者は危険を覚悟のうえで大規模な集会を開いたとみられるが、米当局がこれを把握していなかったのか、あるいは知っていながらあえて攻撃に踏み切らなかったのかは不明だ。
ビデオにはAQAPで爆弾製造を担当する危険人物、イブラヒム・アシリ容疑者の姿がない。同容疑者は居場所が発覚するのを避けるため、配達人を利用する以外の通信手段を断ち切ったといわれている。
アルカイダの関連組織が最近、合併の動きを示しているとの指摘もあり、強大化したグループが米国を直接脅かす事態が懸念されている。