韓国船沈没、死者6人に 「動くな」の指示で逃げ遅れも
拡声器からは「動かないで下さい。動くと危険です。動かないで!」という指示が流れたという。助かった乗客の1人は、この放送のせいで命を落とした乗客がいたかもしれないと話し、「子どもたちはその場で待機させられた。動いた人だけが助かった」と話す。
別の乗客は、指示に従って動かずにいたが、「突然顔の部分まで水が来た。危うく命を落とすところだった」と振り返った。
事故原因は分かっていない。聯合ニュースによると、同船は午前9時ごろに救難信号を発し、それから2時間足らずで沈没したという。
行方不明者の家族は事故現場から約20キロの地点に待機しており、沿岸警備隊が一部の家族を船で現場付近に案内している。
同船には高校生も多数乗船しており、沈没する前に息子から母親に届いた携帯メールでは、「何も見えない。真っ暗闇だ」「僕たちはまだ生きてる。どうかこの情報を伝えて」と助けを求めていた。