ウクライナ大統領候補の「チョコレート王」にインタビュー
「わが国には正統性のある強い最高司令官が必要だ。すべてのパートナーと直接対話を始めることのできる大統領が必要だ」――北部チェルニーヒウで開かれた集会を前に、同氏はそう語った。
市中心部の広場では数百人の支持者らが雨の中、ポロシェンコ氏の長い演説に耳を傾けた。演説を終えた同氏は、集まった人々に自身の顔とサインが入ったカードを配った。
同氏は集会の後、CNNとのインタビューに応じ、「選挙後にまず訪問したいのは欧州でもロシアでも米国でもなく、東部ドネツクだ」と力を込めた。「ドネツク人民共和国」の独立を一方的に宣言している親ロシア派勢力については「銃を手にした500人ほどの集団で、住民の代表とはいえない」と批判。「住民が選んだ相手となら喜んで対話したい。地方自治の拡大に反対するつもりもない」と強調した。
さらに、「ウクライナのすべての国民には話したい言語を話し、選びたい指導者を選び、地方分権の恩恵にあずかる権利がある」と述べた。
同氏は譲ることのできない大きな目標として、「欧州への統合」と「ウクライナの主権と一体性の維持」を挙げた。
ロシアのプーチン大統領と話し合う意思はあるかとの質問には回答を避け、プーチン氏の名前さえ口にしようとせずに話題を変えた。同じ質問を再び投げかけてみたが、ウクライナとロシアに米国、欧州連合(EU)を加えた4者協議の枠組みに言及するにとどまった。