過激派組織シャバブ、ソマリア国会を襲撃 議員ら21人死傷
ソマリア・モガディシオ(CNN) アフリカ東部ソマリアの首都モガディシオで24日、国際テロ組織アルカイダ系の過激派が国会議事堂を襲撃、少なくとも10人が死亡、議員を含む11人以上が負傷した。
アルカイダ系の「シャバブ」が傘下のラジオ局を通じ犯行を認めた。現場に出動した救急当局者によると、死者には治安部隊要員、公務員や戦闘に巻き込まれたとみられる一般人が含まれる。事件発生を受け、一部の議員は議事堂から退避したという。
3時間以上続いた襲撃の目撃者によると、シャバブの戦闘員は自動ライフル銃、重機関銃や爆発物などで武装。目撃者の警官によると、襲撃犯は爆発物を積んだ車を使い、国会の建物に押し入ろうとした。この際、建物の複数の警備要員が殺害された。
地元警察は、シャバブの戦闘員が自爆などした後、治安部隊が国会の建物を確保したと発表した。治安部隊は複数の戦闘員を殺害したとしている。
襲撃された際、国会内にいた議員によると、シャバブ戦闘員は軍服を着込み、自爆用の爆発物ベルトを着けていたという。
シャバブは厳格なイスラム法統治の国家樹立を目指しソマリア政権軍などと武装衝突し、テロ攻撃も起こしている。シャバブ掃討作戦に加わる隣国ケニアの国内でもテロを引き起こしている。
近年は自爆攻撃の手口が増え、アフガニスタン、イラク両軍事作戦で米軍などと戦った過激派が戦闘員を訓練しているとの見方もある。