ウクライナ・ドネツク空港で戦闘、40人死亡 市当局
ドネツク空港巡り戦闘
ウクライナ東部ドネツク(CNN) ウクライナ東部ドネツクの空港で26日から27日にかけて、親ロシア派武装集団と政府軍の戦闘が続き、ドネツク市長によると、市民2人を含む40人が死亡、31人が負傷した。
親ロシア派が樹立を宣言した「ドネツク人民共和国」の報道担当者は先ごろ、CNNとのインタビューで、戦闘により親ロシア派35人が死亡、約60人が負傷したと述べていた。
同担当者はまた、空港は親ロシア派が事実上掌握したとしたうえで、一部は政府側部隊の管理下にあると認めた。一方ウクライナ政府は、自分たちが空港を掌握したと主張している。
空港では26日朝に親ロシア派の襲撃があってから、夜通し戦闘が続いた。27日朝の時点で銃撃は収まっている模様だが、空港再開の見通しは立っていない。
ウクライナ対テロ当局の報道担当者は、空港の施設に軽度の破損があり、専門家が管制システムなどの動作を確認していると説明。親ロシア派による対空攻撃の恐れがあるため、航空機がこの空港を使用するのは危険との見方を示した。