米大統領、ウクライナ問題で改めてロシアに警告
(CNN) オバマ米大統領は5日、ベルギーのブリュッセルでロシアを排除して開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)の場で、ロシアのプーチン大統領に対し、ウクライナへの干渉を続ければさらなる代償を伴うと改めて警告した。
オバマ大統領はキャメロン英首相との会談後の共同記者会見で、プーチン大統領に対して「国際法の枠内に立ち戻るチャンスはある」と述べ、そのための条件としてウクライナのポロシェンコ次期大統領の承認、ウクライナへの武器流入の停止、ウクライナ国内の親ロシア派の支援停止を挙げた。
もしロシアが緊張緩和に動かなかった場合は、G7首脳が結束してロシアに対する経済制裁を強化すると述べ、「世界の経済成長とは対照的に、低迷するロシア経済はロシア指導部が行った選択によって一層弱体化している」と語った。
G7首脳は4日に発表した共同声明で、ウクライナ国民と政府を支持すると表明し、「ウクライナの主権問題に対するロシアの干渉は容認できない」と強調している。
オバマ大統領は次はフランスのパリを訪れ、オランド大統領との夕食会に出席する。プーチン大統領は、オランド大統領が主催する別の夕食会に招かれている。
オバマ大統領は、フランスでプーチン大統領と顔を合わせることになるだろうとも語ったが、公式会談の予定は発表されていない。
フランスではプーチン大統領とポロシェンコ氏が会談する可能性もある。ロシアのノーボスチ通信によると、ロシア外務省報道官は5日、7日に開かれるポロシェンコ氏の大統領就任式にはロシアの駐ウクライナ大使が出席すると述べ、ウクライナの新大統領を承認する姿勢を示唆した。