武装勢力が30人殺害、60人拉致 ナイジェリア
ナイジェリア・カノ(CNN) イスラム武装勢力ボコ・ハラムとみられる集団がナイジェリア北東部の村を襲撃し、子どもを含む女性60人を拉致して男性30人を殺害した。関係者が24日に明らかにした。
地元自治体の当局者によると、武装集団は18日にボルノ州の村を襲撃し、住民を人質にして4日間たてこもった末に、男性30人を殺害。食糧を略奪し、女性60人を拉致すると、火炎瓶や爆弾を投げて村全体に火を放った。拉致された女性の中には3~12歳の少女も含まれるという。
この襲撃で通信設備も破壊されために情報が伝わらず、武装集団が去った後、23日に村を脱出した住民の証言で事件が発覚した。
自警団の指導者によれば、生き残った住民は25キロ離れた近隣の村や、隣接するアダマワ州の村に徒歩で逃れた。
体力が弱っていて遠距離を歩けない一部の住民は村に残った。しかし村には食料も水も避難所もなく、緊急に人道支援を必要とする状況だという。
ボコ・ハラムは4月に学校から女子生徒を集団で拉致するなど、ナイジェリア北東部で襲撃を繰り返している。