メキシコの児童施設で600人保護、害虫繁殖する劣悪な環境
被害者の女性の1人は、18歳になったら施設から出る許可をベルデュスコ容疑者からもらっていたにもかかわらず、それから13年もの間、職員として働かされていたと証言した。
施設にいる間に女児2人を出産したが、2人とも別の名前で届けが出され、2カ月ごとに3時間しか面会を許されなかったとしている。
当局は、保護した子どもたちを預かる場所がすぐには見つからないとして、同施設でネズミやトコジラミなどの害虫駆除を行っている。
慈善団体の関係者は16日、「今は徹底的な清掃を行っている最中だ。トコジラミやゴキブリやネズミが食べ物の中にまでいた。子どもたちに与えられていた食事は傷んで消費期限が切れていた」と話した。
ビッグファミリーは40年以上前から運営されていたといい、施設のウェブサイトには、ベルデュスコ容疑者が10代の時から保護者のいない子どもたちの面倒を見るようになったと書かれている。子どもたちは街で新聞などを売って運営資金の工面を助けているという説明もあった。