マレーシア機撃墜、真相巡り対立続く
キエフ(CNN) ウクライナ東部上空でマレーシア航空機が撃墜された事件を巡り、ウクライナ政府と同国の親ロシア派勢力、米国とロシアの主張がぶつかり合っている。真相は依然として不明のままだ。
ウクライナ情報当局の責任者はCNNとのインタビューで、マレーシア機を撃墜したのは「間違いなくロシア人だ」と断言。
「ロシアで訓練を受け、十分な装備と知識を持った人物が、狙いを定めてボタンを押した」との見方を示した。「飛行機が一定のスピードで一定の方角から近づいていることも、それが戦闘機でなく大型の民間機だということも分かっていたはずだ」という。
一方、米情報当局者らは22日、親ロシア派が民間機とは知らずに撃墜した可能性を指摘。ロシアについては、親ロシア派を支援しているという点で責任は負うものの、「実際にミサイルを発射したのはだれか、ロシアが直接関与したのか、ロシア軍がその場に立ち会ったのかは明らかになっていない」との立場を示した。
ロシア政府は、同国がミサイルを発射したとの説を強く否定している。しかし、欧州連合(EU)などが対ロシア制裁の強化を表明するなか、プーチン大統領は22日、親ロシア派への影響力を行使し、徹底調査への協力を呼び掛けていく考えを示した。