「女性は公の場で大笑いダメ」 トルコ副首相発言に画像の反撃
(CNN) トルコのビュレント・アルンチ副首相が7日までに、「女性は公の場で大笑いをすべきではない」などと発言し、数百人規模の女性がソーシャルメディア上で公共の場所で笑う自らの画像を流す反撃を加えた。
同副首相は演説で、女性は適切な行為を自覚して、貞節を重んじるべきだとし、大声で笑うべきではないと主張。また、男性は女性の誘惑を慎むべきだとも付け加えていた。
この発言に対し、短文投稿サイト「ツイッター」には16万件以上の書き込みが殺到し、「大声で笑う」「女性は立ち向かう」などの言葉を添え、アルンチ副首相の言動への挑戦を宣言した。
トルコ社会での女性の抑圧は無視出来ない問題とされ、2009年の調査では女性の総人口のうち4割が家庭内暴力の被害者とも報告されている。
同国では今月10日に大統領選の第1回目の投票が予定されている。政界の影響力保持を狙うエルドアン首相の当選が有力視されているが、最大のライバルとされる候補は今回の副首相の言動に乗じ、「トルコの女性は今まで以上に笑うことが必要」とし、支持票の取り込みを狙っている。
一方、アルンチ副首相は女性らの反発について発言の一部だけが過度に取り上げられているとし、演説内容を撤回する考えはないと述べた。