WHO関連職員がエボラに感染、英国人患者は帰国へ
(CNN) 世界保健機関(WHO)は24日、シエラレオネで対策に当たっていた提携機関の職員がエボラ出血熱に感染したことを明らかにした。WHOや提携機関の職員の感染が確認されたのは初めて。
感染した男性職員は、WHOなどが設置した「地球規模感染症に対する警戒と対応ネットワーク」(GOARN)の疫学専門家としてセネガルから派遣されていた。現在はシエラレオネで治療を受けているという。感染した経緯など詳しいことはまだ分かっていない。
一方、英保健省は同日、シエラレオネでエボラ出血熱に感染した英国人男性を帰国させると発表した。空軍の特別機で搬送し、ロンドン市内の病院の隔離病棟に入院させる。この男性はエボラ患者が入院しているシエラレオネの国立病院でボランティアの看護師をしていたという。
WHOによると、西アフリカのエボラ出血熱は、これまでのところリベリア、シエラレオネ、ギニア、ナイジェリアの4カ国に感染が広がり、感染の疑いのある患者は2500人に迫っている。ただ、今回の流行では生存率が47%に上り、過去に比べて大幅に高まっている。
コートジボワールは23日、隣国ギニアおよびリベリアとの国境を封鎖すると発表した。