エボラ死者1500人超に、感染者2万人超す恐れも WHO
(CNN) 世界保健機関(WHO)は28日、西アフリカで流行しているエボラ出血熱による死者が1552人に達したと発表した。流行が広がっている多くの地域では、報告された人数の2~4倍の感染者がいると推定。感染者の総数は今後2万人を超す可能性もあるとしている。
WHOによると、ギニア、シエラレオネ、リベリア、ナイジェリアの4カ国で確認された症例は3069例に上り、その40%は過去3週間で発生した。ただ、患者の大部分は少数の地域に集中しているという。
致死率は平均52%で、最も低いシエラレオネは42%、ギニアは66%となっている。
WHOは、現在も流行は「加速し続けている」と述べ、感染拡大を食い止めるためのロードマップ(工程表)を公表した。患者が増え続けている現状に照らして「国際的な緊急対応を大幅に強化する必要がある」との認識に基づき、6~9カ月以内に発生国で感染を食い止め、他国への感染を防ぐことを目標としている。