レソトでクーデターか 首相が避難、南アに支援要請
(CNN) アフリカ南部レソトのタバネ首相は30日、同国軍がクーデターを同日企て、行方を追われているとして避難に踏み切ったことを明らかにした。南アフリカのテレビ局eNCAに述べた。
軍によるこの種の行動は初めてではないとし、今回のクーデターの背景には自らが関与してきた軍改革や軍に対する文民統制の確立の努力が関係あると主張した。
同首相は避難先については触れなかった。事態打開のため南アを含め近隣諸国に支援を求める方針を示し、辞任する意思はないことを明らかにした。
南ア外務省の報道官は、レソトで起きた政争について「クーデターの特徴が見られる」とし、政治的問題が起こったのなら話し合いが重要とレソト軍の行動を批判した。
レソトは南アに四方を囲まれる高地の内陸国で、人口は約200万人。1966年に英国から独立していた。
米中央情報局(CIA)の世界便覧によると、タバネ首相は2012年に就任し、同国初の連立政権を誕生させた。次期総選挙は17年に予定されている。