ウクライナと親ロ派勢力、停戦で合意
モスクワ(CNN) ウクライナ東部で続く政府軍と親ロシア派武装勢力の戦闘を巡る和平協議が5日、ベラルーシの首都ミンスクで開かれ、ウクライナ政府と親ロシア派の代表が停戦合意書に署名した。停戦は現地時間同日午後6時に発効したが、停戦が続くかどうかは不透明だ。
ウクライナ東部ドネツク市は公式サイトで、午後6時ごろに砲撃の音や爆発音が聞こえたと述べた。ウクライナ軍と親ロ派が今週激しい戦闘を展開した同国南東部のCNN取材班によると、停戦開始から20分経った時点では砲撃が再開された様子はないという。
オバマ米大統領は5日、英ウェールズで開催された北大西洋条約機構(NATO)首脳会談後の記者会見で、停戦が維持されると期待しているが、親ロ派が停戦を守るどうかについては懐疑的な見方を示した。
オバマ氏は、NATOは「一致団結して、ウクライナの主権、独立、領土の保全、自衛を支援する」として、加盟国がウクライナへの軍事支援と治安部隊の近代化支援を実施すると言明。米国と欧州の同盟国は対ロシア制裁の強化・拡大に向けた手段をまとめるとも述べた。なお、軍事支援には殺傷力のある兵器は含まれないという。