NATO首脳会議、中東やウクライナの対応協議
英ウェールズ・ニューポート(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が4日、英ウェールズで開幕し、アフガニスタン、中東、ウクライナ情勢への対応について協議した。
シリアとイラクで勢力を広げる過激派組織「イスラム国」を巡ってNATOのラスムセン事務総長は、イラク政府から支援の要請があれば「真剣に検討する」と述べ、現時点ではイラクからの要請は受けていないと説明した。
米国はイラク政府と連携してイスラム国に対する空爆を行っており、シリア空爆の可能性も排除していない。キャメロン英首相は米国の空爆を支持すると表明し、英国も今後の作戦に加わる可能性があると語った。
一方、ウクライナでは政府軍と親ロシア派の武装勢力との戦闘が続く。ロシアはウクライナの親ロ派との直接的な関係を否定しているが、欧米諸国はロシアの部隊が国境を越えてウクライナに侵入したとの見方を示し、ロシアに対して部隊を撤収させるよう求めてい る。
ラスムセン事務総長は「第2次世界大戦後初めて、欧州の1国が武力によって別の国の領土を奪おうとした」「欧州が力による支配に屈して法の支配に背を向けることがあってはならない」と力説した。