NATO首脳会議、中東やウクライナの対応協議
ウクライナはNATOに加盟していないものの、NATOとの関係を強めている。NATOはウクライナ軍に約2000万ドル(約21億円)を提供し、主にサイバー防衛、後方支援、指揮統制能力の強化を支援すると表明した。
ウクライナのポロシェンコ大統領はNATOによる支援を「画期的な出来事」と形容、「(協力関係は)ウクライナとNATOの20年の関係において最高レベル」と評価した。
アフガニスタンについてはNATOの国際治安支援部隊(ISAF)の駐留期限が年内で切れる。ISAFの駐留期間を延長するために必要な地位協定は、同国の大統領選の混乱の影響で8月の第1週に予定されていた新大統領の就任が無期限に延期されたため、調印のめどが立たない状況だ。
ラスムセン事務総長は、「来年からはアフガニスタン軍の訓練や助言を行う新たな非戦闘ミッション」を通じてアフガニスタン支援の取り組みを続けたい意向だとしながらも、「(地位協定の)署名がなければ作戦はあり得ない」と強調。「時間は限られている。法的枠組みが早く整うほど状況は良くなる」と語った。