南アの義足ランナーに判決、計画殺人には当たらず
南アフリカ・プレトリア(CNN) 恋人殺害の罪に問われた南アフリカの両足義足ランナー、オスカー・ピストリウス被告の判決公判が11日に開かれた。裁判官は、ピストリウス被告に殺意はなかったと認め、計画殺人には当たらないと判断した。
一方で、被告の行為には過失があったとも述べ、過失致死罪で有罪判決を言い渡す公算が強まった。
ピストリウス被告は昨年2月14日、首都プレトリアの自宅で浴室に銃弾4発を撃ち込んで恋人だったリーバ・スティーンカンプさんを死亡させた。
裁判官は、ピストリウス被告が「ドアの向こうにいる相手を殺害する可能性」を予見していなかったと認定。スティーンカンプさんは寝室にいると思っていたため、まさかその相手がスティーンカンプさんだとは考えなかったと指摘した。
ただ、侵入者だと思ったとしても、「携帯電話で警察を呼ぶことはできたはず」だと述べ、「被告人はあまりに性急に過剰な武力を行使した」と認定。「被告の行為が過失だったことは明らか」と指摘した。
ピストリウス被告は泣きながら判決の言い渡しを聞いていた。