ロシア軍の7割が撤退 ウクライナ大統領
キエフ(CNN) ウクライナのポロシェンコ大統領は10日、同国東部に侵入していたロシア軍の約70%が国境の外へと撤退したとの見方を示した。国営通信社が伝えた。
「和平に向けた明るい見通しがあるという新たな希望だ」とポロシェンコ大統領は閣議で述べたという。
ウクライナ政府と同国東部の親ロシア派武装勢力との間では5日に停戦協定が結ばれた。
その一方でウクライナ政府と欧米諸国は、ロシア軍がウクライナ領内に侵入したと非難。ロシア政府は、侵入の事実はないと繰り返し否定している。
ロシアのウシャコフ大統領補佐官(外交担当)はインタファクス通信に対し、プーチン大統領とポロシェンコ大統領が9日夜に電話会談を行ったことを明らかにした。
「停戦の監視状況に対しては、わが国からもウクライナ側からも全体として満足の意が示された」とウシャコフ補佐官は述べた。
一方、欧州連合(EU)はロシアに対する追加制裁を決めたものの、今週に入って発動を先送りすることを決定。11日に再び加盟28カ国による協議で検討を行う予定だ。