シリア過激派などに加担の外国人、最多はチュニジアの3千人
(CNN) 「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」などシリアで武装闘争を展開するイスラム過激派や武装勢力に「ジハード(聖戦)戦士」として加勢する外国出身者の数は1万1000人以上であることがCNNの調べで11日までにわかった。
シリアでの戦闘に加わる自国民の推定数字を公表している計25カ国の調査結果、米調査機関ピュー・リサーチセンターの報告書やCNN報道などに基づき、まとめた。ただ、パキスタン、インド、バングラデシュの3カ国はこの種の公式数字を出していない。
外国出身者で最多はチュニジアの約3000人。サウジアラビア約2500人、モロッコ約1500人、ロシア800人以上、フランス700人以上と続いた。
英国は500人、トルコ約400人、ドイツ約300人、米国100人以上などとなっている。一部は母国へ帰国したことも判明し、欧米諸国は帰国後、テロを引き起こしかねないと警戒している。
これら外国人はシリアの様々な勢力に加入し、組織の再編や解体などに伴って所属先も変えている。
イスラム教徒人口が多い国の出身者が当然多い。しかし、イスラム教徒が少数でも「ジハード戦士」となる比率が高い国もある。フィンランドとアイルランドでは、イスラム教徒1400人のうち約1人が加担していることが判明した。
英国では6000人のうちの1人以上、フランスでは6666人のうちの1人の割合となった。オランダは7700人に約1人、米国は2万5000人のうちの1人に近い数字となった。
シリアでは最近、過激派が少なくとも米国人2人を処刑する画像を公表し、ロンドンなまりの英語をしゃべる人物の関与が指摘された。