メキシコ麻薬組織の資金洗浄、中心は米ロス 捜査で巨額押収
米国の密売業者も絡む麻薬カルテルによる資金洗浄の手口は、同地区の店とメキシコの業者を通じた商品購入やメキシコの通貨ペソの闇価格での交換などが含まれる。商品輸送の手段では、ドルとペソ払いを使い分けて洗浄を行っていた。
米司法当局によると、麻薬カルテルは正規の金融機関などを通じた両国間でのドル送金などは、手数料が掛かる他、違法行為の発覚につながりかねないとして避けているという。
メキシコ政府は2010年6月、資金洗浄撲滅の対策としてメキシコの銀行が受け取る可能性があるドル表示の現金の額を制限する規制を打ち出していた。
カリフォルニア州のハリス司法長官は、同州がメキシコの麻薬カルテルによる資金洗浄活動の主要舞台となっていることについて、「米国への入り口に位置し、州として最大の人口を持ち、(州を国として計算した場合)世界で7番目の経済規模を有する」ことを背景要因に挙げた。