ロシアの「人道物資」トラック、許可なく再び越境
ロシアは先月も、ウクライナの許可なしでルガンスクへ物資を送り込んだ。これに対してウクライナ政府は、親ロシア派を勢いづかせることになるとの懸念を表明していた。
ウクライナ東部では先週、政府と親ロシア派との停戦が成立した。しかし同国の対テロ当局者がCNNに語ったところによると、東部ドネツクの国際空港では13日朝、砲撃に続いて政府軍と親ロシア派が衝突した。空港への攻撃にミサイルが使われ、民家2棟に命中したとの情報もある。
一方、ウクライナのヤツェニュク首相は13日、「プーチン・ロシア大統領の狙いは、欧州連合(EU)加盟国間や米国・EU間の団結を阻止することだ。それが成功するのではないかと案じた時期もあったが、実際には失敗した」「自由と民主主義を重んじるEUの価値観には、ロシアの戦車と砲弾、そしてプーチン独裁政権をはるかにしのぐ力がある」と語った。
EUは12日、ロシアへの追加経済制裁を発動している。
ヤツェニュク首相はさらに、プーチン大統領がドネツクやルガンスクだけでなく、ウクライナ全体の占領をたくらんでると非難。「(プーチン大統領は)ウクライナがEUの一員になることに我慢できず、ソ連の復活を望んでいるのだ」と主張した。