香港占拠デモで衝突、負傷者 学生側、政府との対話を中断
香港(CNN) 香港政府トップをめぐる行政長官選挙の制度改革を要求する公道などの占拠行動で、学生の指導者は4日までに、政府と合意していた交渉開始の中断を発表した。
学生や民主派組織らによる抗議行動をめぐっては3日、九竜地区の旺角(モンコック)などでデモ参加者と反対派の間で衝突が発生。対話開始の棚上げは、学生らが衝突を許した警察の対応に反発したのが原因となっている。
学生団体などは、約1週間続く政府とのにらみ合いの打開に向けて、政府ナンバー2の林鄭月娥・政務長官との対話を受け入れる意向を示していた。
地元警察によると、3日の衝突では警官6人を含む少なくとも12人が負傷。占拠行動での負傷者総数は148人となった。警察はまた、衝突に絡み少なくとも20人が公共の場でのけんかや違法集会などの容疑で逮捕されたと発表した。
梁振英行政長官の辞任などを突き付ける学生団体は声明で、「政府は約束を守っていない。(起こったことの責任を)最初に説明すべきだ」と主張。同団体の幹部は衝突を故意に起こして混乱を生じさせ、警察がデモ参加者を排除する口実を狙ったと非難した。