ノーベル経済学賞に仏ティロール氏、企業規制など研究
ロンドン(CNNMoney) スウェーデン王立科学アカデミーは13日、2014年のノーベル経済学賞をフランスの経済学者ジャン・ティロール氏に授与すると発表した。大企業の規制に関する研究が評価された。
ティロール氏はフランスのトゥールーズ大学の研究者。米国出身者以外の人物が単独でノーベル経済学賞を受賞するのは1999年以来となる。
同氏は30年にわたり、少数の大企業が市場を独占することによる弊害と政府による規制の在り方について研究を重ね、通信や金融といった各業界に合わせた規制の在り方が望ましいと提言してきた。
2010年に発表した世界金融危機の教訓に関する共著論文では、銀行規制の在り方を変えるよう提言し、経営が悪化した銀行への対応に関する国際的な連携の強化を促していた。
同氏はトムソン・ロイターがまとめた論文引用数による今年の世界ランキングでも上位にランクされていた。