シリア空爆の死者900人超、民間人も犠牲に
(CNN) 米軍率いる有志連合がシリアでイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国」(ISIS)を標的とする空爆を開始してからの2カ月で、空爆による死者が900人を超えたことが24日までに分かった。シリア反体制派の「シリア人権監視団」(本部・英ロンドン)が明らかにした。
それによると、シリア国内で空爆によって死亡した910人のうち、52人は民間人で、子ども8人と女性5人が含まれるという。
残る858人は武装勢力のメンバーで、ISISの戦闘員が785人、国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」の戦闘員が72人を占めた。
ただ、現地の状況を把握することは難しく、実際にはもっと多くの死者が出ていると思われる。
シリアは2011年3月から内戦状態に陥った。米国は内戦への介入を避けてきたが、ISISなどイスラム過激派の進出で状況は一変している。
国連によると、シリア内戦による死者は今年8月の時点で19万1000人を超えている。