ジャワ島の土砂崩れ、犠牲者17人に増加 不明者91人
ジャカルタ(CNN) インドネシアのジャワ島中部の山間部にある村落近くで12日夕起きた豪雨による土砂崩れで、同国の国家災害対策庁は14日までに、死者は少なくとも17人に増え、不明者は少なくとも91人に達すると報告した。
国営アンタラ通信によると、負傷者は15人で、うち11人が重傷。土砂崩れでサンパン村内外の民家少なくとも105戸が埋もれた。
軍兵士、赤十字関係者、警官、ボランティアや捜索救助当局者らが被災地で救援作業を行っている。ただ、12日の作業は降雨の影響でいったん中断された。ジャワ島中部では今後数日間、降雨が予想されている。
災害現場はバンジャルネガラ地区で、地元テレビは土砂崩れが起きた地点で泥水が依然流れ出している12日の様子を伝えた。現場近くの舗装道路は、少なくとも高さ約4.6メートル分の土砂に襲われ、不通となった。
アンタラ通信によると、同地区内外では11日にも2件の土砂崩れが発生、2人が死亡していた。うち1件では住民ら350人以上が自宅などを失ったという。
インドネシアでは雨期になると豪雨や山間部が多い国土の特徴もあり、土砂崩れや鉄砲水が再三発生している。
衛星の画像データなどによると、ジャワ島中部の一部地域での今月これまでの降雨量は約200ミリ。この量は同地域で12月全体で記録される平均雨量とほぼ同じ水準だという。