シドニー立てこもり、警官が突入 容疑者と人質2人死亡
シドニー(CNN) オーストラリア・シドニーのカフェで起きた立てこもり事件で、当局は16日未明に突入作戦を実施し、容疑者の男を殺害した。地元警察責任者によると、人質のうち2人が死亡、4人が負傷した。
警察によると、警官1人が銃弾で顔に傷を負ったが命に別条はないという。
男は自称・イスラム教聖職者のマン・ハロン・モニス容疑者。インターネットの交流サイトに書き込んでいた内容から、イスラム教スンニ派の過激思想に傾倒していたことがうかがえる。
オーストラリアのアボット首相が記者団に語ったところによれば、同容疑者には暴力的犯罪の前歴があった。精神的に不安定な過激思想の持ち主として、当局にもよく知られた人物だったという。
犯行の動機やこのカフェを狙った理由、共犯者の有無などは不明。米当局の情報筋は単独犯との見方を示している。