国歌に厳格なルール導入、「不適切な場」での演奏禁止 中国

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人民英雄紀念碑の近くで国歌を歌う子ども。このたび国歌に新たな規制が設けられた

人民英雄紀念碑の近くで国歌を歌う子ども。このたび国歌に新たな規制が設けられた

北京(CNN) 中国当局は国歌「義勇軍行進曲」の斉唱や演奏について、新たに厳格な規制を設けた。一般の結婚式や葬儀などで歌うことは禁じられた。

国営新華社通信が伝えた規制内容によると、国歌をダンスパーティーや商業イベントなど「不適切な場」で演奏したり歌ったりすることは禁止。斉唱の際には適切な服装で直立し、元気に歌わなければならない。

曲の途中で始めたりやめたりせず、一語ずつはっきりと発音し、リズムに乗って歌うこと、メロディーや歌詞を変えないことも定められた。演奏中のひそひそ話や拍手、電話の通話も厳禁だ。ただし違反した場合の処罰は公表されていない。

ジミ・ヘンドリックスによるロック版や、ホイットニー・ヒューストンによるソウルフルな国歌を聞きなれた米国人にとっては、少し厳しすぎる規制に聞こえるかもしれない。

中国の習近平(シーチンピン)国家主席が昨夏、南米ベネズエラを訪問した際には、空港の歓迎式典でベネズエラ軍のバンドが大胆にアレンジした中国国歌を演奏し、インターネット上などで話題を呼んだ。

中国のネット・ユーザーたちは、新たな規制も軽く受け流しているようだ。歌詞が「立ち上がれ」で始まることから、「少なくとも葬儀で禁止するのは理にかなっている。棺(ひつぎ)の中に向かってそんな言葉をかけるのは気味が悪い」といった冗談も拡散している。

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