イスラム過激派メンバー5人を逮捕、若者を勧誘か フランス
パリ(CNN) フランス当局は27日、同国南部で、イスラム過激派組織のメンバーとして活動し、地元の若者らを勧誘していた疑いで5人を逮捕したと明らかにした。
カズヌーブ内相はパリでの記者会見で、「テロに新たな一撃を加えた」と述べた。
捜査当局は同日未明、南部エロー県の町リュネルで急襲作戦を実行し、26~44歳の男5人を逮捕。同時に数カ所を家宅捜索した。
5人は自身が加わった過激派組織にリュネルの若者らを誘い込み、教育していた疑い。急襲を指揮したパリ検察の報道官がCNNに語ったところによると、5人のうち2人はシリア渡航歴があり、別の2人も渡航を計画していたとみられる。
カズヌーブ内相は、摘発されたのは「非常に危険」な組織だと強調。国内外でテロとの戦いに全力を挙げる方針を改めて表明した。
同内相によれば、リュネルからはこの1年間に10人以上の若者がシリアへ渡り、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に加わった。シリアやイラクでの戦闘で死亡した者もいる。フランス人全体では、同様の状況で73人が死亡しているという。
同国では今月の連続テロ事件を受け、当局がイスラム過激派の取り締まりを強化している。