シリア北部の要衝、クルド人部隊がISISを撃退
(CNN) 複数の情報筋から26日に入った情報によると、シリア北部の要衝アインアルアラブ(クルド名コバニ)でイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」と戦ってきた地元民兵組織「クルド人民防衛隊(YPG)」が、ISISを撃退して同市を奪還した。
コバニ当局の高官はCNNとのインタビューで、YPGが同市を掌握していると宣言。「このままいけば27日に正式な発表がある」と述べた。YPGは同市の解放宣言に向け、街にISISの残党が潜んでいないことを確認しているという。
同高官はまた、避難民が安全に通行できる「人道回廊」の迅速な設置を呼び掛けた。
YPGの報道官は「全人類とクルド人、コバニ市民に向けて、コバニの解放を祝う」とツイートした。
市当局者が匿名で語ったところによれば、YPGは住宅を一戸ずつ見回り、爆発物などのわなが仕掛けられていないかどうかを確かめたうえで、住民に帰宅を促す方針だという。