シリア北部の要衝、クルド人部隊がISISを撃退
コバニはトルコ国境に近いクルド人の街。英ロンドンに拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団」によると、ISISが最初に同市郊外へ侵攻した昨年10月6日以降、ISISとYPG、YPGを支持する反体制派部隊の戦闘で、ISISの戦闘員979人が死亡。YPGでは324人、反体制派は12人が死亡した。
さらに米国主導の有志連合によるコバニへの空爆で、ISIS側に数百人の死者が出たとみられる。空爆や仕掛け爆弾、砲撃の影響で、人が住める状態ではなくなっている地域も多い。
一方、イラクのアミリ運輸相は25日のテレビ・インタビューで、中部ディラヤ州で実施した大規模なISIS掃討作戦が成功し、同州が「ISISから解放された」と発表した。作戦は先週から始まり、ジャーナリスト2人を含む少なくとも58人が死亡、300人近くが負傷した。
イラク治安部隊は、遠隔地の農場などに逃げ込んだISISの残党を追っているという。