武装集団がホテル襲撃、12人死亡 リビア
(CNN) リビアの首都トリポリで27日、高級ホテルが武装勢力に襲撃され、米国人やフランス人など外国人5人を含む少なくとも10人と、犯行グループの2人が死亡した。内務省の治安当局者が明らかにした。
武装集団は「コリンシア・ホテル」の駐車場で自動車爆弾を爆発させ、銃を乱射しながらホテルに押し入った。同ホテルは政府関係者などがよく利用していて、住居として使っている当局者もいた。
目撃者によると、銃撃戦が発生し、治安当局はホテルにつながる道路をすべて封鎖。住民などには近寄らないよう呼びかけた。
治安当局によれば、死亡したのは米国人とフランス人が各1人、タジキスタン人3人、リビア人5人。襲撃側はリビア人だったとみられる。米国務省とフランス外務省もそれぞれ、犠牲者の中に米国人とフランス人がいたことを確認した。米連邦捜査局(FBI)はこの事件について捜査に乗り出す見通し。
今回の事件について、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」を支持するグループが「アブ・アナス・リビ」被告の名でインターネットに犯行声明を出した。
リビ被告は国際テロ組織アルカイダの工作員として、アフリカで起きた米大使館爆破事件に関与したとされる。リビアで米特殊部隊に拘束され、今月米国の病院で死亡した。