ウクライナ東部の交戦、市中心部に拡大の様相 砲撃で死者
ウクライナ東部ドネツク(CNN) 政府軍と親ロシア派武装勢力の交戦が続くウクライナ東部情勢で、ドネツク市議会の関係者は31日までに、同市東部の地域が30日、砲撃を受け、12人が死亡したと述べた。
同市での戦闘は過去1週間激化しているとも語った。ドネツクでの衝突はこれまで空港近くの郊外地区に集中していたが、30日の砲撃は目立った軍事的な標的が乏しい市中心部にまで交戦が波及してきたことを示した。
砲撃を行ったのが政府軍か親ロシア派なのかは不明。市議会は親ロシア派が握っているとされる。
ドネツクにいるCNN取材班は市中心部近くで遺体7体を確認。5体は地元の富豪が食料などを配っているホテル近くで見つかった。数十人規模の住民が配給物をもらうため並んで待っている際に砲撃を受けたとみられる。2体はトロリーバスが攻撃された地点で発見された。