ISIS、イラク北部の油田都市キルクークを攻撃
アンマン(CNN) イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が30日、イラク北部キルクークを攻撃した。ISISは油田都市として知られる同市の掌握を試みたか、あるいはISISが拠点とするイラク第2の都市モスルの奪還を目指して戦っているクルド人部隊の注意をそらす狙いがあったと見られる。
ここ数カ月、キルクークの西でISISとクルド人自治区の治安部隊ペシュメルガとの戦闘が続いている。ISISはキルクーク郊外まで進出していたが、都市中心部の掌握には至っていなかった。
今回も武装したISISの戦闘員らがキルクーク中心部にある、かつて地元警察が本部として使っていた古いホテルを攻撃したが、ペシュメルガの情報筋によると、その後、ペシュメルガとクルド人対テロ部隊が同ホテルを急襲し、武装勢力からホテルを奪還するとともに、戦闘員3人を殺害したという。
また、イラク中心部ラマーディーでも同日朝、ISISの戦闘員と見られる武装勢力の襲撃があった。しかし、同市の警察と衛生当局者によると、武装勢力は数時間後に鎮圧され、戦闘員20人が死亡したという。