エボラ新規感染者が減少、終息へ焦点移る WHO
(CNN) 世界保健機関(WHO)は29日、エボラ出血熱が流行しているアフリカ3カ国で報告された新規感染者が99人に減り、昨年6月下旬以降で最も少なくなったと発表した。
1月25日までの1週間に確認された新規の感染者は、シエラレオネが65人、ギニアが30人、リベリアは4人だった。リベリアとシエラレオネでは減り続けている一方で、ギニアでは前週の20人に比べて増加した。
WHOは、エボラ熱への対応は第2段階に入り、「感染ペースを減速させることから、流行を終息させることへと焦点が移った」と指摘する。
今回の流行が始まって以来、感染者は疑いのある人も含めて2万2000人を超え、約8800人の死亡が確認された。
WHOの最新統計によれば、子どもは大人に比べてウイルスに感染しにくい傾向があることが分かった。15~44歳の層が感染する確率は14歳以下の子どもに比べて約3倍、45歳以上の層ではほぼ4倍に上っている。