キューバで革命以来初のカトリック教会建設へ
キューバ・サンディーノ(CNN) キューバ西部の小さな町サンディーノに、1959年のキューバ革命以来初のカトリック教会が建設されることが明らかになった。
同教会は、革命によりフィデル・カストロ氏が最高指導者に就任し、キューバが正式に無神論国家になってから56年間、建設が中断されていた。
革命政府の下、各宗教の信者らはさまざまな疑いがかけられた。特にカトリック教会は、カストロ氏に打倒されたバティスタ政権に過剰に同情的とみなされ、信者らは政府から迫害を受けた。革命の初期、カトリックの神父数千人が投獄されたり、亡命を余儀なくされたり、さらに教会の資産もキューバ政府に没収された。
しかし、1998年にローマ法王ヨハネ・パウロ2世がキューバを訪問したのをきっかけにキューバ政府とカトリック教会との関係は改善し始めた。クリスマスは再び祝日となり、政府による信仰への差別も減っていった。
また昨年12月、キューバのラウル・カストロ国家評議会議長は、ローマ法王フランシスコの仲介で、キューバと米国の囚人の交換や国交正常化が実現したことに感謝の意を示した。
カトリック教会の関係者らによると、キューバ政府は今年に入り、これまで門前払いだった新たな教会の建設許可申請を承認し始めたという。