収容遺体100体に、機体回収作業を再開 エアアジア機墜落
ジャカルタ(CNN) インドネシア沖のジャワ海で昨年末、格安航空大手エアアジアの旅客機が墜落した事故で、インドネシア当局は8日までに計100人の遺体を収容した。
警察によると、このうち72人の身元が判明した。引き続き遺体の身元確認作業が行われているという。
現場では同日、機体の胴体部分を回収するための作業が再開された。当局は先月、胴体部分の引き上げをいったん断念していた。
エアアジア機は昨年12月28日、乗客・乗員162人を乗せてインドネシア・ジャワ島のスラバヤからシンガポールへ向かう途中、荒天の中で墜落した。
これまでの調べで、当時操縦していたのは副機長だったことや、機体が墜落前に急上昇していたことが分かっている。運輸当局者らによると、操縦室内には墜落直前、失速を知らせる警報が鳴り響いていた。
運輸安全委員会は、機体の整備状況や乗員らの勤務資格に問題はなかったとしている。同委員会はすでに事故原因についての中間報告書を当局に提出したが、事実関係をさらに確認する必要があるとみられ、報告書が公開される見通しは立っていない。