パキスタンでモスク襲撃、19人死亡 タリバーンが犯行声明
(CNN) パキスタン北西部ペシャワルで13日、イスラム教シーア派の礼拝所(モスク)が襲撃され、19人が死亡した。この襲撃について、反政府武装勢力「パキスタン・タリバーン運動(TTP)」が犯行声明を出した。
ペシャワルの医療機関関係者によると、この襲撃で67人が負傷したという。
TTPは昨年12月、ペシャワルで軍関係者の子女が通う学校を襲撃し、学生132人を含む145人を殺害した。TTPは、今回のモスク襲撃は、その時の指揮官が指揮を執ったとしている。
事件の対応に当たった警官によると、襲撃は5人の武装勢力によって行われ、1人が自爆し、別の1人がモスク内で発砲した。さらにもう1人も自爆を試みたが、モスクにいた人々に取り押さえられたという。
TTPは、今回のモスク襲撃は、昨年12月19日にパキスタン政府がTTPと同盟関係にあった過激派1人を処刑したことへの報復としている。
パキスタンでは武装勢力による襲撃事件が相次いでおり、その多くはアフガニスタンとの国境沿いのパキスタン北西部で発生している。