軍が敗退の危機、「数時間で崩壊」の警告も イラク西部
アンバル州は首都バグダッドの西側に位置する地域。ISISはここを制圧すれば首都進攻への足掛かりを得ることになる。
13日には同州のアインアルアサド空軍基地がISISの襲撃を受け、ガウード氏によると少なくとも13人のイラク軍兵士が死亡した。同基地から北へ約15キロ離れた町でも12日から13日にかけ、イラク人警官少なくとも25人がISISに殺害されたという。
同州では2000年代半ば、アルブニムル族などの部族勢力が米軍の支援を得て国際テロ組織アルカイダの掃討に当たった。
ガウード氏は、アルブニムル族の住民らがISISに連れ去られる事件が相次いだ昨年11月、CNNとのインタビューで「われわれの仲間は米国との友好関係のために殺されている。米国は友人を見捨てるというのか」と語り、米国の介入を強く要請していた。