ウクライナ東部停戦、重火器撤去進む ガス問題が再燃
ガス問題に関するウクライナ、ロシア両国間の対立はこれまでも再三表面化。欧州連合(EU)、ロシアとウクライナは来月2日にベルギー・ブリュッセルで新たな協議も予定している。支払い問題が決着しない場合、欧州諸国へのガス供給に支障が出る可能性もある。EU加盟国は天然ガス供給の約3分の1をロシアに頼り、このうちの15%はウクライナ内を通過するパイプラインで確保している。
ただ、真冬は既に過ぎており、ロシアからのガス流入が止まったとしても悪影響はそれほど深刻にならないとの見方もある。ウクライナにはガスの備蓄分があり、EU加盟国がパイプラインを使ってウクライナにガスを補給する選択肢もある。
ロシアによる今回のガス供給に関する警告と、EUが現在進めているガスプロムの事業活動への調査を絡める指摘もある。EUは、ガスプロムが支配権を行使し得る地位を悪用して価格操作を行い、欧州大陸内での自由な流通を妨げているとも疑っている。