ISIS、イラクで少数宗派の200人以上を殺害か
(CNN) イラクからの情報によると、同国北部モスル近郊で1日、クルド系少数宗派ヤジディ教の住民200~300人が、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に殺害された。
イラクの国会議員が3日、CNNに語ったところによると、少なくとも200人が殺害された。一方、ヤジディ教徒の政党は死者が300人に上ったとの見方を示す。
犯行声明は出ていないが、同議員と政党はともにISISによる犯行と断定し、「許しがたい行為だ」と非難した。
ヤジディ教はキリスト教やユダヤ教、ゾロアスター教の流れをくむ宗教で、イスラム教が広まる前から侵攻されてきた。ISISの勢力拡大にともなって攻撃の標的となり、昨年夏には約4万人がシンジャル山に逃げ込んで孤立状態に陥った。