中国客船転覆、13人の死亡確認 400人以上が不明
中国湖北省監利県(CNN) 中国・湖北省を流れる長江で起きた客船「東方之星」の転覆事故で、3日朝までに13人の死亡が確認され、14人が救出された。国営中国中央テレビ(CCTV)が伝えた。
まだ400人以上の安否が確認されておらず、当局は船内に乗客や乗員が取り残されている可能性もあるとみて、大規模な捜索救助活動を続けている。
同船は乗客乗員450人以上を乗せて航行中に悪天候に見舞われ、1日午後9時半ごろ転覆した。乗船者名簿によると、乗客406人の大半は50~80歳で、最年少は3歳だった。乗船者は全員が中国人だったと報じられている。
救出された男性が国営新華社通信に語ったところでは、同船は激しい暴風雨に見舞われて船内に水が流れ込み、船体が大きく傾いた。乗客はほとんどが就寝中だったといい、この男性はわずか30秒の間にライフジャケットをつかんで船室の外へ飛び出し、船外へ脱出した。外は闇に覆われて暴風雨のために水面は荒れ、顔面をたたき付けるような雨が降っていたという。後に竜巻が発生していたことが判明した。